映画『タイタニック』あなたは誰に共感しますか?価値観の違いと、ローズの考え方【感想】
こんにちは、みろくちゃんです。
映画を800本以上観て、やっぱり「タイタニック」大好きだな・・・としみじみ感じます。
タイタニックが大好きなんだけど、批判されたりするから隠している・・・
タイタニックが大好きだけど隠している人をよくみかけます。
隠している人の気持ちはよくわかります。
好きだというと、よく批判されてしまうからです。
無知だと言われることもありますが、映画に求めるものや、どの役に共感しているかでも大きく感想がわかれる映画だと思います。
- 自分に自信が持てない人
- 本音を隠してしまう人
- タイタニックが好きすぎる人
- タイタニック好きを否定されてモヤモヤしている人
- タイタニックのどこが人気なのかよくわからない人
たった数日でも憧れてしまうジャックとローズの恋愛のかたち。
恋愛映画の代表作でもありますが、時代にる階級の違いや、それぞの価値観の違いなど人間の生き様や、覚悟や受け止め方の違いを描いたとても奥の深い映画です。
映画館で14回、家では年1回以上タイタニックを観ている私が、タイタニックが愛され続けている理由について徹底的に解説します。
『タイタニック』あなたは誰に共感しますか?価値観の違いについて。
自分勝手な人は現実でも同じ
上流階級の人達がワンピースの天竜人みたいに見えます。。
天竜人みたいな上流階級の人だけではなく、お金の無い人の中にも人を見下す人はいっぱいいます。
そんな世の中を苦しく感じ、悩むのは私も同じです。
タイタニックを好きだと言うことに否定してくる人たちも、天竜人みたいな人達だったの思い出しました。私が映画の中で「こうなりたくない」と思う人物と、現実の苦手な人の価値観が同じなことに気づきました。
好きとか嫌いとか、どう感じるかなんて本当にそれぞれの自由。
映画に求めるものも人それぞれです。
価値観や感想はその人のもので、押し付けるものではないと思っています。
見逃してはいけない映画に込められた価値観の違い
私はタイタニックという作品に対して、ただの恋愛映画、CGが使いたいだけ、泣かせたいだけの映画だと全く思っていません。その要素が映画に詰まっているのも事実です。
誰に共感するか、どれだけ共感できるか。受け止め方も人それぞれ。
観る人が歩んできた人生からも、価値観は変わります。
自分の中でも、観る年齢やタイミングによって価値観は変わってきました。
作中で人を見下す人に本当は共感している人もいれば、権力があっても人を見下さない人もいます。
作中で、どの人物に共感するかも人によって違うのだから、自分と重ねて認めたくない不愉快な気持ちが見え隠れする人もいるんだろうと今になっては思います。
そもそも人を見下していることに気づいてもいない人も多いですが・・・。
「自分の事も認める」ことの大切さ
映画の中のローズやジャックに共感できるなら、自分の事もそろそろ認めてあげないとと改めて感じました。
- 人それぞれ価値観は違う
- 多数決主義の世の中でも、少数派が間違っているわけではない
- 謎多き。世間のモノサシに惑わされない心を持つこと
- 自分の幸せが、他人の幸せと同じとは限らない
ジャックやローズは自分が少し違う考えを持っていると思っていても、胸を張って自分らしく生きています。
まずは「自分のことを認めること」が、自分らしく生きていく最初の一歩だと思います。
写真で語られるローズの考え方
最後のシーンは眠っているだけ?そんなこと考えたこともありませんでした。
ラストシーンは、ジャックとの約束を守り、幸せな人生を生き抜いた、力強いローズの生き様の象徴のシーンだと思っています。
飾られている写真はジャックとの約束を果たした証
普通に考えれば、寂しさや孤独に飲み込まれてしまう未来を想像してしまいます。
でも、ローズは辛すぎる現実を受け止めて、立ち向かっています。
なぜなら心から愛したジャックとの最後の約束を守りたかったから。
自分の事を大切に思ってくれたジャックとの約束を守って、人生を自分らしく楽しんで生きたローズの強さだと思います。
ジャックにやってみたい!やってみようと言ったこと、全部やってみた写真が飾られています。
今までの生活や、人間関係から離れ、辛すぎる経験を受け止めて立ち向かいっています。
そのうえで、本当に自分が幸せだと思う事を選択し続けることに一生懸命だったからこそ!
最後もジャックと約束した温かい布団の中で眠るように・・・。
飾られていた写真が、ローズの描かれていないその後の生き方についてを語っています。
『タイタニック』好きはを公言できずにいる理由
映画業界で働く人、映画が趣味でたくさんの作品を観ている人に、「私タイタニック大好きなんだよね!」というと大概、呆れられます。
こんな感じで「見る目ないな!」という答えがほとんどです。
タイタニックは私にとって、ずっと特別な作品でした。
映画業界のレジェントの中にも、少ないですがタイタニックを称賛する人もいます。でも業界では隠している人がほとんどです。
1番でなくても、良い映画!好きな映画!というだけで、映画に対する思考や感情を否定されてしまうからです。
映画だけではありませんが、詳しい知識があるということで、感想を決めつけたり、押し付けてくる人はたくさんいます。
価値観の違いを認めることなく、自分が正しいとを決めつけて話す人はたくさんいます。
- 観た作品が多いだけ
- とにかく知識が多いだけ
- 人生経験の違いによって感想や受け止め方は違うということへの理解がない。
人生経験や価値観はひとそれぞれ違って映画に求めるものも、同じ作品に対する捉え方も人によっては違います。
当たり前のように好みも人それぞれです。みんなが同じ感想になることはありません。
好きな気持ちは自由です。
人の気持ちよりも、自分が自分らしく感じた気持ちや考えの方がずっと大切です。
私は映画の感想ですら、自分を表に出せなくなって、本音に向き合うまでずいぶん遠回りをしてしまいました。
ラストシーンの待ち合わせ場所
寂しくても辛くても、一生懸命最後まで自分らしく人生を楽しんだローズだからこそ。
胸を張って昔と同じ待ち合わせ場所である、タイタニック号の時計の前で、ジャックに逢えたシーンをラストシーンにしたのだと思っています。
突然の事故だったとしても、自分の生き様を受け止め、失敗を反省し、生きる覚悟も、最後だという覚悟もして、自分の人生を全うした人達がジャックと一緒に時計前で祝福してくれています。
本当に伝えたいのは「どう生きるか」
映画「タイタニック」が伝えているのは「生き方」だと思っています。
- 正しくても、間違っていても、「自分の人生を受け止める」ことの大切さ
- 失敗を反省することの大切さ
- 辛いことや過ちを背負いながらも、生きていくことへの覚悟
- 最後だという覚悟をしたときに、自分にとって一番大切なものを知ること
- 自分の人生を全うした人達と、自分のことしか考えられない人との違い
ローズは、旦那さんのことも、凄く愛して、凄く大切にしたと私は思います。
なぜなら、ローズはジャックを愛した気持ちを抱いたまま、自分の人生を生き抜くと決めて、自分の名前をドーソンと口にしてから生き方を変えるという覚悟をしたからです。
生き方を変えたローズは、自分らしく、自分の思う幸せな人生を送ることを決めています。
人から指示される人生や、一般的な幸せ論ではなく、自分の本音に向き合った人生を送る努力を常にしていたという事です。
そんなローズが、本当に愛せない人をパートナーにするような、後悔する選択をしたとは思えないからです。
旦那さんにジャックの事を言わなかったのは、旦那さんのことも大切で愛していたからこそだと思います。
10年ぶりに観た感想と、10年観れなかった本当の理由
私は普段「ガンバレ!」と人に言うのも、言われるのも苦手です。
ですが今作品を観ると、ローズが助かった後の映像に、心の底から「頑張れ!」と叫びたい気持ちになりました。
なぜなら、私には同じようにできないからです。
残される人生を進むことが、私にとっては一番難しいです。
私が失ったのはパートナーではないですが、人の生き方について真剣に考えるようになって、タイタニックを観る勇気が出ませんでした。
10年ぶりに観たタイタニックは、少し自分に向き合う事ができるようになった私にとって、今を大切にするべき自分の価値観や、本音を思い出すために、今までよりもっと特別な映画になっていました。
今を大切に。自分の価値観を大切に。どんなカードを配られてもそこで生きる。
それがどれだけ大切な事なのか、改めて思い知らされました。
まとめ
タイタニックが好きであることを、あまりにも否定されるので、最近まで人にいう事を避けてきました。
私は、素直に楽しめなくなるのなら、知識は要りません。
たとえ人気でヒットしている作品でも、興味がなかったり好みの違うものに時間を費やすことよりも、好きなものに時間を使いたいと思っています。
とはいえ好きなものが増えるチャンスを逃すのも嫌なので、私の価値観を理解してくれる人のおすすめすることや、情報については何より大切にするようにしています。
漫画、アニメ、映画と多趣味な私の中にも統一している価値観があります。
- 好きなものを「好き」と言えるとこ
- ダメなことを認めて、受け入れて、自信を持つこと
- 少数派の価値観でも自分自身を見失わないこと
それがアクションであっても、恋愛映画であっても私は同じように観ています。
価値観の違いや、恋愛に対する考え方、普通でいるという事に息苦しくなることが多いです。
タイタニックを久しぶりに観たら自分の悩みや、本音が映画の中にたくさん詰まっていました。
私は小さい頃から価値観が、あまり変わっていないようです。
今を大切に。自分の価値観を大切に。どんなカードを配られてもそこで生きる。
好きな漫画も、映画も、アニメも、友達や尊敬する人も全部これに当てはまります。
自分の思考や、気持ちは自分のもの。自分の自由。
価値観の違う人に流されず、自分の思考や考えにもっと向き合えるようになりたいと思っています。
自分の価値観や、好きだと思う気持ちは大切にしてほしいです。
人に与えられた価値観ではなく、本当はどうしたいのかどう思っているのか、今一度考えてみてほしいです。
この映画を観て、自分の本音に気づいて、幸せになる人がたくさん増えてほしい!
私はそう思っています。